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JAXA、大樹で小型無人飛行機の実験

飛行実験に使われる電動小型無人機「SAFE-F1」(手前)。後方はJAXAの石川セクションリーダー(左)から説明を受ける町議会総務常任委の議員

 【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は町多目的航空公園内の大樹航空宇宙実験場で電動小型無人機「SAFE-F1」の飛行実験を行っている。今秋に控える崖崩れ現場での実証試験に向けた最終テスト。飛行中に起こり得る不測の事態を想定し、トラブル発生時の耐風性や安全性を確認している。

 同機は地震などの災害発生時に速やかに上空から現場の状況を把握するために開発・研究されている。機体前部にビデオカメラ、下部にスチールカメラを搭載。コンピューター制御による自動飛行で、障害物を回避しながら被災地の様子を撮影できる。カタパルト(短距離発進装置)を用いた滑走路不要の離陸方法が災害時に適しているとされるが、国内ではまだ実用化されていない。

 2010年から大樹で行っている実験は、今回で4回目。20日にスタッフ7人が大樹入りし、機体(全長1.65メートル、幅2.3メートル、重量5キロ)3機を使って突風など急激な飛行環境の変化が生じても問題なく稼働するかを確認している。6月1日まで実験を行った後、道内にある実証試験候補地を視察する予定。

 JAXAの石川和敏無人飛行機技術セクションリーダーは「不確実性を回避し、万全の態勢で実証試験に臨みたい」としている。22日は、町議会の総務常任委員会(福岡孝道委員長)所属の5議員が実験場などを視察した。(関根弘貴)

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