湖畔にビーチ? 温泉街対岸 登山道で発見 まちマイ鹿追編
「然別湖に小さな砂浜があるらしい」-。そんなうわさを聞きつけ、早速足を運んでみた。
鹿追市街地から北に約30キロ。美しい紅葉に彩られた然別湖畔に到着し、然別湖に詳しい然別湖ネイチャーセンターを訪れた。スタッフの谷澤陽子さんに真相を聞くと、「あぁ、ビーチのことですね」とあっさり。ただ、地元でも知る人ぞ知る「穴場」ということだ。
道を教えてもらい、スニーカーに履き替えていざ出発。ちょっとした冒険のようで、わくわくする。
白雲山への登山口がスタート地点。木が生い茂る細い登山道(獣道?)を真っすぐ進む。台風一過の影響か、倒木があちこちに重なる。足場が悪い場所もあるため注意が必要だ。
「東雲湖」と「白雲山」の道順を示す立て看板から東雲湖側へ。うっそうとした景色が続き、「本当にたどり着くのか」と不安になりかけたころ、左側の視界が開けた。「あった」。一帯が砂浜だった。
まさしく「ビーチ」。遠く対岸には然別湖畔温泉ホテル風水が見える。湖のさざなみがのどかな雰囲気を演出していた。
この日はあいにくの曇り空だったが、湖の透明度が高い時期には魚も見えるらしい。所要時間は片道約10~15分。「子どもと一緒にちょっと出掛けてみることもありますよ」と谷澤さん。お薦めは新緑や紅葉の季節だという。
ちなみに、同センターのメニューの一つ、「カナディアン・カヌー」では、「ビーチ」に立ち寄ってお茶をすることもあるそう。問い合わせは同センター(0156・69・8181)へ。(山下聡実)