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厳しい環境でも、強い十勝農業を

 2023年5月、長く続いたコロナ禍が「5類」に移行しました。これからは、さらなる交流人口増や消費の活性化が期待されます。5年ぶりに開催された国際農業機械展(23年7月6日~10日)も大盛況で、十勝の農業を全国・全世界に発信する場となりました。また、「和牛のオリンピック」と呼ばれる全国和牛能力共進会が27年に音更町・帯広市で開催されることが決定しました。農業技術はいっそう進展し、省力化された環境に優しい農業が十勝で展開されていくでしょう。

 一方で、世界はかつて経験のしたことのない気候変動に見舞われ、人口は80億4500万人を突破して増加を続けています。ロシアのウクライナ侵攻による小麦・輸入飼料の高騰は我が国の食料安全保障をより深刻化させました。日本の食料供給基地と言われる十勝でも、昨年は災害級の猛暑に見舞われ、さらには生産資材・飼料とエネルギー代の高止まりで大きな打撃を受けました。管内JA取扱高は3,573億円で過去2番目の記録となり十勝農業の底力の証左となりましたが、それでも個々の農業経営環境は厳しいものであることは否めません。

 十勝毎日新聞社では、「土づくり」を永久キャンペーンとして、常に十勝の農業の発展を願い、メディアグループの総力をあげて報道を続けてまいりました。十勝農業フォーラムでは1993年から毎年、道内の研究機関の成果と十勝毎日新聞の関連記事を抜粋した「農業新技術・十勝農業記事ハイライト」を発行し、強い十勝農業を応援しています。

 2024年版も、道総研十勝農業試験場、畜産試験場の研究成果のうち16件を掲載しました。協力をいただいている帯広畜産大学の研究成果も掲載しています。十勝毎日新聞電子版内に設けた「農業新技術」コーナーでは全てのページを閲覧でき、十勝管内はもとより全道、全国へと情報発信しています。冊子は各JAを通じて組合員の皆さまへ無料配布しています。2023年の記録として、また新たな営農の参考としてご活用いただければ幸いです。

 最後になりましたが、制作にご協力をいただいた関係機関、冊子の配布を引き受けていただいた管内各JAの皆さまに心からお礼を申し上げ、刊行のあいさつといたします。

十勝農業フォーラム 
代表 林 光繁 

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