3月26日、いよいよ北海道新幹線の新青森―新函館北斗間が開業します。全線約149km、東北新幹線と接続して直通運転し、東京-新函館北斗間は最短で4時間2分と1時間以上短縮されます。2030年度末には、札幌まで約211kmの延伸を予定。十勝でも経済波及効果に期待が膨らみます。
開業前後の函館や十勝などの様子を記事や写真、動画で紹介します。
北海道新幹線とは
北海道新幹線とは
北海道新幹線は、東北新幹線の新青森駅から札幌駅までの約360kmの路線です。道内の木古内駅や新函館北斗駅、新八雲駅(仮称)、新小樽駅(仮称)など7駅、東北の2駅を結びます。JR北海道が営業主体です。
1973年の計画決定から43年。この間、青函トンネルの開業(88年)や青函連絡船の廃止と、運輸の高速化を目指して歴史が刻まれてきました。今回開業する新青森駅から新函館北斗駅の区間は、05年に着工されました。
新車両「H5系」
北海道新幹線の車両は、JR東日本の「E5系」をベースにした「H5系」を新たに導入します。時速320kmの走行性能を持ち、開業区間は最高時速260kmで運行します。10両編成、定員は731人。
ボディは、東北新幹線「E5系」と共通の「常盤グリーン」、北海道らしいライラックやラベンダーをイメージする「彩香パープル」、白色の「飛雲ホワイト」の3色で構成しています。北海道や津軽海峡、函館湾などをモチーフにした内装も魅力のひとつです。車いす対応の大型トイレも設置し、快適な空間を提供しています。
路線は、H5系も含めた「はやぶさ」「はやて」が毎日13往復します。
道内の新駅舎「新函館北斗駅」と「木古内駅」
開業に合わせ、新たな駅舎が誕生します。北海道新幹線の始発・執着駅となる「新函館北斗駅」(北斗市)と江差線木古内駅に隣接する「木古内駅」(木古内町)。どちらも地域の自然をモチーフにしたデザインを取り入れています。青森県では、「奥津軽いまべつ駅」が新駅です。
新函館北斗駅では、函館駅とを最速15分でつなぐ列車「はこだてライナー」も運行されます。
動画
北海道新幹線先頭展望
1月1日にJRが撮影した新函館北斗駅から新青森駅間の運転席から見た先頭の映像をノーカットで紹介します。普段見ることが出来ない壮大な風景をご覧ください。(音声はありません)
北海道新幹線報道機関向け試乗会
北海道新幹線の報道機関向け試乗会が1月28日午前、新函館北斗駅-木古内駅間で開かれました。青空の下、時速200km以上で走行し、函館山や津軽海峡などの景色が車窓に流れました。雪煙を上げながら疾走。最高時速は260kmですが、朝まで降った雪の影響で速度を落とし、最高時速210kmで運行しました。その後、新函館北斗駅まで折り返し運行しました。
菓子パンで盛り上げ!北海道新幹線開業
パン製造販売の満寿屋商店は、北海道新幹線開業を記念した菓子パン「ますやエクスプレス」を、2月26日から、JR帯広駅内の直営店「トラントランますや」で限定販売しました。新幹線の車体カラーに合わせ、抹茶とブルーベリージャムで緑色と紫色を表現。パンに挟んだ塩バターが隠し味になり、ブルーベリーの甘酸っぱさを引き立てます。
十勝管内19市町村巡回、北海道新幹線パネル展
3月26日に開業する北海道新幹線のパネル展が十勝を一巡し、同展の“終着駅”となる帯広市役所1階市民ホールで22日から展示が始まりました。25日まで開かれ、開業ムードを盛り上げます。A1判サイズのパネル12枚を展示し、新函館北斗-新青森駅間約148kmのうち、青函トンネルとその前後の約82kmは在来線との共用走行区間であることなどの特徴も紹介しています。
帯広でも開業PR 駅で函館や東北情報、新幹線グッズも
JR帯広駅では、北海道新幹線の開業を盛り上げようと、駅舎や構内に横断幕を掲げ、PRブースを設置しています。
ブースでは、函館や東北地方の観光情報を紹介。新幹線経由で訪れる人を歓迎するため、十勝の特産品なども展示しています。道新幹線や新函館北斗駅の模型、菓子やグッズも目を引きます。
菓子やグッズは駅構内の土産店「北海道四季彩館帯広店」で扱い、60種以上を販売しています。道新幹線「H5系」の車体をモチーフにした文具や酒のほか、道内や函館の老舗菓子店と、同館を運営する北海道キヨスクとのコラボ菓子もあり、「新幹線気分」が高まります。
エアー新幹線に興奮 藤丸で開業記念イベント
26日の北海道新幹線開業を記念する「春のアドベンチャーランド」が3月24日、藤丸7階催し会場で始まりました。駅に見立てた会場には、北海道新幹線の車両(H5系)をかたどった全長約9m、幅約3m、高さ4mのエアー遊具が登場。車内に置かれた滑り台で遊ぶことができます。3月29日まで。午前10時~午後7時(最終日は午後4時まで)
赤レンガにH5系 函館で前夜祭
北海道新幹線の開業前夜祭(道主催)が25日午後、函館市内の金森赤レンガ倉庫前で開かれました。建物に映像を投影するプロジェクションマッピングや太鼓演奏などが披露され、大勢の人でにぎわいました。プロジェクションマッピングでは、北海道新幹線開業までの歴史や函館の街並みなどが紹介されました。
北海道新幹線が開業 念願43年、海峡越え(開業式)
新函館北斗駅(北斗市)構内で同5時45分に開業式が行われ、運行するJR北海道の島田修社長があいさつ。高橋はるみ北海道知事、石井啓一国土交通大臣らが祝辞を述べられました。
北海道新幹線が開業 念願43年、海峡越え
北海道と本州を結ぶ北海道新幹線が26日、開業しました。新幹線の改札が開くと同時に、待ちわびた利用客が乗車。そして、午前6時35分に新函館北斗駅から上り一番列車「はやぶさ10号」が、東京駅へ向け出発しました。
夢を乗せ一番列車出発 北海道新幹線開業
北海道と本州を結ぶ北海道新幹線が26日、開業しました。道民待望の新幹線が初めて津軽海峡を越え、地域活性化の起爆剤として期待されます。午前6時35分に新函館北斗駅から上り一番列車「はやぶさ10号」が、東京駅へ向け出発。多くの関係者の祝福を受け、歴史的な一歩を刻みました。北海道新幹線の開業区間は新函館北斗-新青森間の149km。東京まで直通運転し、1日13往復します。最高速度は260kmで、東京-新函館北斗駅間を最速4時間2分で結びます。東京から函館駅までの所要時間は、従来より約1時間短縮されます。
一番列車「出発!」 東京駅で新幹線出発式
東京駅では午前6時から、東京発の北海道新幹線一番列車出発に合わせて、関係者が集まり出発式が行われました。多くの鉄道ファンがカメラ片手に見守る中、はやぶさ1号が定刻の同6時32分、新函館北斗駅に向けて出発しました。JR東日本の冨田哲郎社長が「多くの利用に期待している」とあいさつしました。
帯広駅で東北の名産品配布 北海道新幹線開業記念
JR帯広駅(菊地和宏駅長)でも26日午前10時から、東北の名産品プレゼントやNゲージ(鉄道模型)運転など北海道新幹線開業に合わせた記念イベントが行われました。駅東側コンコースの開業PR会場で、駅員らが北海道新幹線のNゲージを走らせ、関連グッズを販売。観光客や市民が足を止めて見入りました。豚丼のキャラクター「ぶたどんまん」も登場し、新幹線でつながった東北の名産品を配りました。
コーン炒飯で食の魅力PR 北海道新幹線開業
新函館北斗駅の西側公園前で26日、北海道新幹線開業記念イベントが始まりました。十勝の2団体を含む34団体が参加し、新幹線利用客らに道内のグルメや観光情報を発信しました。十勝からは芽室町の「十勝芽室コーン炒飯(チャーハン)」が出展。会場には物産販売や観光PRブースも登場し、十勝を含むひがし北海道の魅力を伝える独自パンフレットを配りました。
乗り心地快適も乗り継ぎに課題 北海道新幹線乗車体験
北海道新幹線が26日、開業しました。初日はトラブルもなく全便の運行を終了、大勢の乗客が新たな交通体系を体感し、沿線は歓迎ムードに沸きました。初日の東京発新函館北斗行きの新幹線に乗車し、鉄路で帯広を目指しました。
北の大地にようこそ、北海道新幹線開業祝福 函館
道民悲願の北海道新幹線が26日に開業し、記念イベントが繰り広げられたJR新函館北斗駅や函館市内は祝福ムード一色に包まれました。JR函館駅前では函館や新幹線沿線都市のグルメや伝統芸能が大集合したイベントが開かれました。また、航空自衛隊による「ブルーインパルス祝賀飛行」も披露しました。
道南いさりび鉄道が開業 函館で祝賀会
北海道新幹線の開業式・祝賀会と道南いさりび鉄道の開業祝賀会が26日、函館市内の函館国際ホテルで開かれました。高橋はるみ知事、島田修JR北海道社長をはじめ、石井啓一国土交通大臣、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の北村隆志理事長、小上一郎道南いさりび鉄道社長、林浩史十勝毎日新聞社社長らが出席しました。