大樹町出身の西田氏に「人事界で日本一」の称号 HRアワードで最優秀個人賞に輝く
 日本の人事部「HR(ヒューマン・リソース)アワード2025」の表彰式が17日、都内で開かれ、大樹町出身の西田政之氏(62)が、人事界で日本一の称号となる、企業人事部門の最優秀個人賞に選ばれた。さまざまな企業で人事の要職を務めてきた実績が評価された。西田氏は「大変光栄な賞を頂いた。十勝で育んだ挑戦心や信頼の絆の精神を胸に、これからも『人を中心』に据えた組織づくりに力を尽くしていきたい」と喜びを語った。(植木康則)
 HRアワードは、人と組織の成長を促す取り組みを表彰する制度で、HR関連で最も権威ある賞とされる。人事関係のポータルサイト「日本の人事部」会員による投票と、識者による選考委員会で審査。25年は355件がエントリーした中、1次選考で39件が入賞、うち14件が最優秀賞・優秀賞に選出された。
 西田氏は金融分野でキャリアをスタートした後、人事コンサルティング会社マーサーの取締役最高執行責任者(COO)、ライフネット生命保険副社長兼CHRO(最高人事責任者)、カインズ、ブレインパッドでもCHROを歴任した。25年6月からYKK APの専務執行役員CHROを務めている。
 複数の企業で人事改革や人材戦略の構築に取り組み、22年には法人としてカインズが同アワード企業人事部門の最優秀賞に選ばれた。今回はそれらの実績を踏まえた個人の成果に対する受賞。西田氏は「この賞は私一人の力では到底得られないもの。人や組織を信じて育む“土壌づくり”そのものが評価されたと感じている」とし、「これまで共にたゆまず挑戦を支えてくれた仲間、会社を信じて動いてくれた社員一人ひとり、そして家族の支えがあってこそ」と感謝を語った。
 西田氏は1963年大樹町生まれ。大樹小、大樹中、帯広柏葉高、青山学院大経営学部卒。セントルイス大学経営大学院(MBA)修了。現職の他、十勝うらほろ樂舎顧問など複数の法人の理事、社外取締役、顧問を兼職している。
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