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台湾出身のチャオさん、浦幌の地域おこし協力隊に 外国人との架け橋として期待

「浦幌でも外国人が結構働いている。なぜここに来たのか知りたい」と話すチャオさん

 【浦幌】浦幌町の地域おこし協力隊に、台湾出身のイーチャオ・チャオさん(27)が着任した。インバウンド(訪日客)対応や、町内に在住する技能実習生ら外国人と町民との交流を担当する。「私にできることがあるとワクワクしている。まちづくりのビジョンで成功例をつくりたい」と、流ちょうな日本語で意欲を見せている。(澤村真理子)

 台北市出身。早稲田大学国際教養学部で学ぶため来日した。在学中の2018年と19年、留学生を対象にした「浦幌ラーニング・ジャーニー」で浦幌町を訪問、町民と仲良くなり、その後も個人的に来町するようになった。

 初の来町時は日本語を全く話せなかったが、大学在学中に日本での就職を決意、映画やテレビドラマの字幕をメモしながら日本語を猛勉強した。努力のかいあって、日本語能力試験ではN2(日常的な日本語に加え、幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できるレベル)に合格。TOEICは高校時代に910点を獲得している。

 大学卒業後は都内の民間企業を経て、4月末まで台湾の日系企業の営業職に従事。浦幌町がインバウンド対応の協力隊を募集していることを知り、1日付で着任した。当面は商店街のメニューの多言語化などに取り組む。

 台湾ではイングリッシュネームを持っている人が多く、チャオさんも「ジョージア」と呼ばれ、親しまれている。「日本人の名前は難しい。名前を覚えることが今の小さなミッション」と笑顔を見せる。

 日本での生活は、東京以外では初めて。冬の寒さと車の運転が心配としながらも、「浦幌の人は距離感が近い。ゆっくりと過ごせるし、星空がきれい」と田舎暮らしを気に入る。

 学生時代からチャオさんを知る井上亨町長は「台湾出身だからこそできるインバウンドへのアプローチに期待したい」と話している。

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