ふれあい住宅で歓迎式 一つ屋根の下で高齢女性と帯大谷短大生暮らす 音更
【音更】高齢女性と帯広大谷短期大学(大森行雄学長)の学生が一つ屋根の下に暮らす「音更町ふれあい住宅」の新入居学生歓迎会(町主催)が5月29日、町総合福祉センターで開かれた。世代を超え、学生と高齢者は“女子トーク”で盛り上がり、食事も交え和やかなひとときを過ごした。(内形勝也)
ふれあい住宅は雄飛が丘仲区と新通の計4棟32戸。1人暮らしの高齢女性と町外出身の女子学生が、1階(高齢者15人)と2階(学生15人)に分かれて入居する。
今年度の新入居学生は10人。歓迎会には入居者3人と学生14人が出席した。来賓として同短大の大森学長と大平剛副学長、雄飛が丘仲区第一町内会の平子昭藏会長ら7人を招き、町からは小野信次町長ら5人が出席した。
小野町長は「入居する学生の皆さんは、一緒に住んでいる人生の先輩たちとあいさつを交わし、触れ合い、住み心地の良い生活を送ってもらいたい」とあいさつ。続いて大森学長が「新たに入居した学生は住宅の中での出会いや生活を大切にしながら、それらを今後の人生の宝にしてほしい」と謝辞を述べた。
新たに入居した学生10人がステージ上で自己紹介し、平子町内会長の発声で乾杯。夕食を囲み、ゲームなども交えながら交流した。
看護学科1年でオホーツク管内大空町から4月に引っ越してきた高野弥采(みこと)さん(18)は「将来は助産師になりたい。一緒に暮らせるので安心」と語り、同じ住宅に入居する白幡マツ子さん(83)と石川榮子さん(75)は「新しく入居した学生たちとも早く仲良くなって、一緒に楽しく過ごしたい」と話していた。