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譲渡で不幸な猫いない世界に 音更・あいにきた~にゃんにゃんにゃんの日

あいにきた道東センターで新たな飼い主を待っている猫たち

譲渡、不妊去勢手術に力
 2月22日は「猫の日」。北海道動物愛護センター(通称・あいにきた)道東センター(音更)は、一般社団法人ティアハイム十勝(平賀寿子代表)が道から事業を受託し、十勝・釧路・根室管内の保健所で一定期間収容された犬猫を引き取り、譲渡する取り組みを行っている。今年度37匹を受け入れ、昨年度から引き続き収容している犬猫を合わせ、約40匹の譲渡につなげた。スタッフの思いは「不幸な思いをする犬猫のいない世界」-。(大谷健人)

 平賀代表によると、保健所に収容される犬猫は、野良猫や高齢者が施設に入所するなどの理由による飼育放棄が多いという。さらに猫は犬に比べて繁殖しやすく、不適切な飼育による繁殖の末に管理ができなくなる「多頭飼育崩壊」が十勝管内でも毎年のように発生している。

北海道動物愛護センター道東センターなどが昨年11月に開いた保護猫譲渡会。随時開催される譲渡会には、毎回多くの猫ファンが訪れる

 センターとして保護された犬猫の引き取りだけではなく、保護される猫を減らそうと、ティアハイム十勝では昨年、TNR活動を本格的に実施した。「TNR」とは野良猫を捕獲して不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻す取り組み。

 昨年はクラウドファンディングで活動資金を募り、十勝管内全域で147匹の不妊・去勢手術を行った。管内でも野良猫は数千匹以上いるとみられ、平賀代表は「氷山の一角かもしれないが続けなければ減ることはない」と思いを語る。

 不幸な思いをする猫を減らすために、平賀代表は「不妊・去勢手術を必ずすること」と語る。野良猫に安易に餌を与える人も多い現状があるといい、「猫を『かわいそう』と思う気持ちがあればこそ(手術を)お願いしたい」という。

市内の猫カフェ「Wish」で保護猫の譲渡会 23、24日開催
 保護猫の譲渡会が23、24の両日、帯広市内の猫カフェ「Wish」(東2南2)で開かれる。成猫7匹と子猫1匹が参加予定。十勝、釧路、根室の各(総合)振興局と一般社団法人ティアハイム十勝が主催する。適正飼育の啓発も行う。

 両日とも午後3時~同6時。入場無料。未就学児同伴の保護者は事前連絡が必要。問い合わせは同店(0155・26・2833、正午~午後7時)へ。


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