十勝のワイン、輸出に期待 ジェトロ主催の現地視察商談会
道産ワインの輸出拡大に向け、海外の有名ソムリエなどを招いたテイスティング商談会が11~15日、十勝管内4カ所を含む道内12のワイナリーで催された。
日本貿易振興機構(ジェトロ)北海道貿易情報センター(相馬巳貴子センター長)主催。道産ワインの輸出を目標とした販路拡大事業は今年2年目。前回(2月)、十勝には世界有数の醸造地である米国カリフォルニア州ナパ・バレーから専門家を招き、栽培技術などに関する個別相談会を実施し、商談会は初めて。
ジェトロによると、前回商談では1000本以上の輸出につながったとしている。
今回招へいしたのは、シンガポールと香港のワインディレクターや商社経営者ら3人。11、12日にかけて相澤ワイナリー(帯広)と池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(池田)、十勝まきばの家ワイナリー(同)、めむろワイナリー(芽室)を回った。
いずれもOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録された池田町独自のブドウ品種「山幸」を主力とするワイナリー。十勝ワインの同研究所では南邦治所長が対応し、「山幸」の名前がつく前の1995年産のブドウで醸造した希少ワイン、ブランデーの原酒などを出した。
ワイン輸入商社を経営する香港のケネス・リーさん(38)は「北海道ブランドが注目される中、売り出し方などが重要。料理などと一緒に提案していくと、もっと需要も高まる」と説明。南所長も「海外に商品は多少出しているが、十勝にいながら海外に売り込める機会はありがたい」と話していた。(佐藤いづみ)
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