帯畜大馬術部、過去最多の8人が「全日本学生馬術大会2024」に出場
帯広畜産大学馬術部(神谷詩主将)が、30日から東京都世田谷区・JRA馬事公苑で開かれる「全日本学生馬術大会2024」に出場する。総合競技の団体戦に加え、個人戦に同部として過去最多の部員8人が出場。全国では文字通り、人馬一体となって上位進出を狙う。(松岡秀宜)
9月に福島県南相馬市で開かれた「第60回北日本学生馬術大会」では、個人戦で各部員が好成績を収め出場権を獲得。団体戦では北日本大会で毎年優勝しており、今年も「定位置」を守った。全国では、障害と総合の5人馬で臨むといい、神谷主将は「チームで協力し合い、昨年(3位)を上回る成績となる優勝を」と意気込んでいる。
個人戦で全国大会に出場するのは、羽原華子(畜産科学課程4年)、濱田恵太郎(同4年)、藤原仁(獣医学課程3年)、森口丈(畜産科学課程4年)、矢島歩(同4年)、神谷詩(同4年)、小幡千奈津(同3年)、李鎬圭(獣医学課程2年)の8選手。うち濱田選手は障害馬術で、李選手は総合馬術で優勝した。
北日本や全国の学生馬術大会は、部員たちが日々トレーニングをしている馬を競技会場へ輸送した上で、一緒に演技や走行する「自馬戦」と呼ばれる競技。いわば「相棒」と一緒に出場できる「重要な大会」(神谷主将)で、部員らも北日本で結果を残せたことを喜んでいる。
今年の北日本に向けては、帯畜大馬術部OBの広瀬春行コーチ(ノーザンファーム顧問)らのほか、米国で馬場馬術の腕を磨いて一時帰国した小橋由佳さんも臨時コーチとして加わり、学生たちを指導した。
部員たちは現在、全国に向けて「相棒」の体調管理に気を付けながら、広瀬、小橋両コーチらの指導を受けて調整する。広瀬コーチは「大学日本一を決める大会。帯畜大の実力とチームワークを遺憾なく発揮し、学生総合馬術団体の頂点を目指し、全力で取り組んでほしい」と後輩たちにエールを送る。
最終調整に入る選手たちは「北日本では馬の動きをじゃませずに臨めた。全国ではミスなく、タイムも縮めたい」(濱田選手)などと決意を示す一方、神谷主将は「皆さまに感謝し、また、恵まれた環境で練習をさせていただいていることにも感謝して、競技に挑みたい」と意欲を燃やす。