更農生が児童に食育授業 JCI帯広「ジェネレーションプロジェクト」
【更別】帯広青年会議所(JCI帯広、加藤貴裕理事長)による青少年育成事業「ジェネレーションプロジェクト」の一環で、更別農業高校の生徒が先生役となった食育授業が25日、更別小学校で行われた。更農高の2、3年生16人が同小の6年生に、十勝の食や地元生産者の思いを伝えた。
同プロジェクトは子どもたちの自己肯定感や自己効力感の向上を目的とし、管内の高校生約30人が参加。7月には知識を得るため講演会や牧場の見学会などを体験し、生徒は学んだことを小学生に伝える。
同小での授業では、初めに高校生が「毎年、全国で約600万トンもの食べ物が捨てられている」とフードロス問題について説明。形がふぞろいな豆を使用した「更別村原産金時豆酢」など、フードロス削減に向けた取り組みを紹介した。
調理実習では、金時豆酢や中札内高等養護学校が生産したジャガイモ、十勝ロイヤルマンガリッツァ豚など、全て十勝産食材を使ってポテトサラダやミートボールなどを作った。
高校生たちはプロジェクトで学んだ生産者の思いなどを伝えながら調理を進め、最後は全員で「いただきます」と声をそろえ、十勝の食を楽しんだ。同小6年の高木蒼大さん(12)は「分かりやすく教えてくれた。調理は大変だったけどおいしかった」と笑顔で話した。
更農高2年の増地早佳江さん(16)は「牧場の見学が印象に残っている。小学生にも食の大切さを食べて実感してもらえたらうれしい」と話した。(廣田佳那)