帯広ならではの温泉街を! 食再発見コンテストで新たなご当地飯を探す
帯広観光コンベンション協会(梶原雅仁会長)は今年度、JR帯広駅を起点とした街歩きを帯広観光の楽しみ方として提案していくため、「温泉の街『帯広』~ウェルネスツーリズムとナイトタイムエコノミーの確立~」に新たに取り組む。街歩きが楽しくなるような視点や情報を詰め込んだマップ・ルートを作成。既存の名所や名物を地図に落とし込むだけでなく、新たなコンテンツ開発も進める。(児玉未知佳)
市内には駅周辺に20の温泉施設があり、プロモーションの仕方によって、歩いて楽しい“帯広版温泉街”をつくろうとの発想。同駅から半径約2キロ圏内を街歩きの範囲と設定し、帯廣神社や緑ケ丘公園なども含む。「草津や箱根など一般的にイメージする温泉街とはちょっと違うかもしれないが、帯広ならではのエピソードやコンテンツを積み重ねていけば、マップ片手に散策してもらえる街にできる」(同協会)と見込む。
今年度の事業費は380万円で、北海道観光機構の補助金200万円を活用。補助金は3年目まで申請でき、初年度となる今年はルート開拓に取り組む。2年目は五つの街歩きルートを紹介したパンフレットを作成、3年目はモニターツアーなどを実施して磨き上げを行う予定。
今年度取り組むルート開拓では、帯広の名物をルート内に入れる考え。小麦やジャガイモなどの素材が有名で「何でもおいしい」と言われる十勝だが、駅周辺に「豚丼以外のご当地飯がなかった」(同協会)という現状を踏まえ、観光客に対してメニュー化した提案ができるように工夫する。
食再発見コン第1回はサウナ飯
この一環で、新たなご当地グルメを発掘する「食再発見コンテスト」にも取り組み、コンテストの上位にランクインした店をルート内に取り入れる。担当の加藤華蓮さんは「食べて見て街歩きを楽しむ観光客が増え、市内の宿泊も促せる取り組みにしていきたい」と話す。
食再発見コンテストの第1回として、サウナ飯をテーマに「S(サウナ飯)-1グランプリ」を開催する。20日まで参加店を募集しており、JR帯広駅から半径約2キロ圏内にあることが条件。「追い汗」を感じる辛ウマ飯からクールダウンできるような爽快ドリンクやデザートまで、系統を問わず幅広く募集する。
コンテスト期間は10月15日~11月30日で、来店客による投票で上位店を決める。問い合わせは同協会(0155・22・8600)へ。