松下リンゴ園、新商品「十勝りんごようかん」発売
【芽室】芽室町内の松下リンゴ園(松下忠雄代表)は、4月末から同園のリンゴを練り込んだ「十勝りんごようかん」の販売をしている。松下代表(76)は「十勝にもリンゴがあるということを新商品で認識してもらえたら」とアピールしている。(近藤周)
同園は農機メーカーを退職した松下代表が2008年に開園。4・5ヘクタールの山林を切り開いた園内に約1400本、約40種類のリンゴを育てている。
開園から15年以上が経過したものの、「まだ十勝のリンゴは浸透していない」と松下代表。「豆の産地である十勝で、豆とリンゴでコラボし、生のリンゴを食べてもらうきっかけにしたい」との思いから、ようかんを開発することにした。
製造は「まりも羊かん」で知られる南製菓(帯広市、南将太社長)。約10カ月で4回の試作を重ねて完成した。煮たリンゴを十勝産大手亡豆と練り合わせ、甘みには十勝産のビート糖を使用した。南社長(37)は「リンゴの風味をどう出すかが一番難しかった」とし、最後の仕上げにはリンゴの香料を加えた。「おいしい商品ができた」(南社長)と期待を寄せている。
1本210グラムで税込み750円で販売。町内のJAめむろファーマーズマーケット「愛菜屋」、エーコープめむろ店、芽室町観光物産協会「めむろまちの駅」、みんなのお店KAMIBIの町内4店で販売している。