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漂着クジラを授業に生かす 浦幌小児童が解体調査を見学

海岸でマッコウクジラの解体を見学する児童

 【浦幌】浦幌小学校(鈴木洋孝校長、児童154人)の6年生30人が14日、厚内漁港近くの海岸に漂着して死んだマッコウクジラの解体調査を見学した。

 クジラは12日に発見された体長4・8メートルほどの雌の子ども。クジラ類などの漂着について情報収集しているNPO法人「ストランディングネットワーク北海道」(函館)が、14日から調査のため解体作業を行っている。

 地元の海岸で珍しい調査が行われていることから、理科の「生き物と環境」の単元の一環で、6年生が現地に出向いて「出前授業」を受けた。

 同団体の黒田実加さんが漂着クジラの調査について解説した。児童からは「腸の長さはどのくらいか」「食べておいしいのはどこか」などの質問があり、黒田さんは「漂着クジラは病気の可能性があるので、絶対に食べないこと」と強調した。

 初めてクジラを間近に見た横田志帆さん(12)は「子どもなのに大きくてびっくりした」と話していた。(円子紳一通信員)

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