十勝の「看板猫」 注目スポット紹介 きょう猫の日
2月22日はニャンニャンニャンで「猫の日」-。愛猫家たちが集まる温泉宿や喫茶店、SNSでバズるスイーツなど、十勝管内でも猫好きの人注目の場所や商品を紹介する。(星野広翔、北村里沙)
十勝の猫ちゃんNEWS
客室にも出入り 5匹気ままに
足寄「野中温泉」
帯広市内から車で約2時間。足寄町内にある「山の宿 野中温泉」(足寄町茂足寄159)。開湯から111年、硫黄の匂いに包まれる温泉宿には、5匹の“看板猫”がいる。
しゃむ(オス5歳)、どぅた(オス5歳)、さん(オス5歳)、ちゃ~(オス推定12歳)、こはる(メス10カ月)。同温泉では2016年以降、11匹の猫が生まれており、ほとんどは知り合いに譲渡した。
看板猫たちは自由気ままに暮らす。宿泊客の部屋に入り、先に布団で寝ることもしばしば。記者が取材中にも、「さん」がロビーから温泉に案内してくれた。サービス精神は旺盛だ。
同宿で猫を飼い始めた、4代目の野中祐子代表(58)は「来てくれるお客さんが一緒に写真を撮影している様子を見るとほほ笑ましく、猫を飼って良かったと思う。猫のご飯を差し入れてくれるお客さんも多い」と話す。
旭川から来ていた田中智之さん(56)と千秋さん(57)の夫婦は、10年以上前から看板猫を目当てに通っているという。この日は猫のおやつを手土産に宿泊。「猫に会いたくなった時はこの温泉宿に泊まりに来る。温泉もさることながら、猫たちに癒やされている」とほほ笑んだ。
野中代表は「ここの猫たちは、人に懐いている。自慢の温泉と看板猫に癒やされに来てほしい」と語っている。
日帰り入浴時間は午前10時~午後6時(露天風呂は午前11時から)。日帰り入浴料金は大人500円、小学生200円、幼児100円。宿泊料金は素泊まり5500円から、1泊2食付き8000円から。問い合わせは電話(0156・29・7321)で。
ニャフタヌーンティーで一息 肉球サンド、猫型スコーンも
帯広の紅茶専門店「ダージリン」
帯広市内にある老舗紅茶専門店「紅茶と紅茶雑貨の店ダージリン」(東1南3、田中ビル1階)では20日から、猫の日に関連して、アフタヌーンティーならぬ、猫をテーマにした「ニャフタヌーンティーセット」(1人3000円)の提供を、数量限定で行っている。
メニューを考案したのは、ダージリンで働く田中有里香さん(35)。今年で2年目となる企画だ。
セットの1段目には、黒猫を模したドーム型のチョコレートムース、白猫が顔をのぞかせるプチシュークリーム、猫耳をイメージしたいちごゼリー。2段目にはオープン以来30年間続くレシピをもとに作られた猫型スコーン、猫の肉球をあしらったピスタチオマカロン、魚型のショートブレッドが並ぶ。
そして3段目には、肉球をイメージしたツナマヨ入りサンドイッチ。メニュー名の通り「猫いっぱい」のティータイムでおなかもいっぱいになりそう。自身も大の猫好きで、2匹の猫を飼っているという田中さんは、「猫好きによる、猫好きのための特別なメニュー。お客さんとともに、猫の日を盛り上げたい」と話す。
売り上げの一部は猫を保護する団体に寄付する予定。予約は前日までに電話(0155・21・8126)。商品が無くなり次第終了。同店の営業時間は平日午後2時~同8時、土・日曜は午前11時~午後8時。毎週月曜定休。
ぷるぷる“踊る猫”「ねこプリン」初上陸 イチゴ添え春らしく
なごやか亭
ぷるぷるの人気者が十勝にやってきた。回転ずし店「なごやか亭」を展開する三ツ星レストランシステム(釧路)は今月上旬から、帯広市内の3店舗を含む全店で、猫の形をした「ねこプリン」を提供している。
韓国のSNSで話題となり、日本でも注目を集めているプリン。柔らかくて皿を動かしたりスプーンでたたいたりするだけで揺れる「かわいそうだが、かわいい」姿が魅力となっている。
猫の型は韓国から取り寄せ、道東の店舗では十勝産の牛乳を使用している。現在は牛乳味のプリンにイチゴソースとイチゴを添えた“春仕様”。同社の加藤章弘常務(50)は「十勝初上陸と思われる。揺らしても崩れにくい柔らかさになるよう、試行錯誤した」と話している。
「猫の日」を控えた21日、帯広市内の柏林台店(八巻正幸店長)では多くの注文が入った。同市の会社員片山亨輔さん(34)は揺れながらレーンを回る姿に目を奪われ、思わず注文。遠慮気味に猫の顔を食べ、「すっきりしていておいしい」と楽しんだ。
加藤常務は「夏はマンゴー、冬はチョコ味など展開したい。ぷるぷるして癒やされてください」と来店を呼び掛ける。税抜き420円。
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