士幌高が2年連続で最優秀賞 全道環境活動発表で全国大会へ
【士幌】環境活動やSDGs(持続可能な開発目標)に関する活動の成果を高校生が発表する「第9回全国ユース環境活動発表大会」(環境省、独立行政法人・環境再生保全機構など共催)の地方大会(昨年12月、札幌市)で、士幌高校環境専攻班(北原大也班長、班員11人)が2年連続で最優秀賞に輝いた。2、3の両日に開かれる全国大会(東京)に北海道代表として出場する。生徒は「十勝の代表としていい結果を残せるよう頑張りたい」と張り切っている。
(大健太郎)
同班の4人は「持続可能な地域環境を目指して~防風林に対する農家の経営意識改善を~」と題し、地域農家へのアンケートを分析したほか、町内で損害が分かる「ハザードマップ」も作成。農家自身による被害予測を通じて経営へ意識改革ができるのではと考察した。
また、防風林に生息する昆虫についても調べ、オサムシ類が「防風林に悪影響のある害虫を捕食する可能性がある」とし、捕獲したオサムシ類とガの幼虫「ヨトウムシ」を一緒にケースに入れ、カメラで様子を撮影した。地域を守る防風林に焦点を当てながら「農業や環境、地域の調和を図ってこれからも持続可能な地域環境を目指したい」と伝えた。
今回の地方大会には道内の10校が参加し、同校については、生物多様性の保全や自然との共生など、社会課題の解決につながる着眼点などが評価されたという。
同校は昨年の全国大会で特別賞を受賞。発表した田辺翔大さん=2年=は「経験したことを今後に生かしたい」、星久保龍威さん=同=は「全国の高校生の興味ある取り組みを聞けるのも楽しみ」と全国に照準を合わせる。指導した佐藤潤一教諭は「この経験を糧に成長してもらえれば」と期待していた。