中原さん山木さんが映画PR 「おしゃべりな写真館」
鹿追町などでロケが行われた映画「おしゃべりな写真館」に出演した俳優の中原丈雄さんと山木雪羽那さんが、16日の鹿追芸術祭での披露上映会に合わせ来勝し、15日に十勝毎日新聞社を訪れた。
同町の住む人のいない写真館が舞台。中原さんは2年前に他界した写真館の娘の夫松原雄二を演じた。緑内障を抱え、失意の中で写真館へやってくる。山木さんが演じる吉本麻衣は心に傷を抱え京都から山村留学でこの地に来た中学生。吹雪の中、写真館の前で麻衣がうずくまっていたところから2人の交流が始まる。
中原さんは、1年間にわたる撮影で十勝の景色や空気、四季に助けられたという。「北海道の大地が鹿追にある。人間の心の交流を描いた映画。私たちはこんな所にいるんだということも含め、いろいろ感じていただければ」と話した。
映画俳優として初出演の山木さんは、親元を離れ撮影に臨み、主人公の気持ちとリンクする部分があったと振り返った。最初の撮影では足が動かなくなるほど緊張し、気が張り詰める日々だったが、温かい地元住民の交流などを支えに厳しい寒さの冬も演じきった。「人の心の移り変わりや、お互いを知って成長していくという物語。ぜひ見ていただきたい」と呼び掛けた。(高井翔太)
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