カナダ最高峰の共進会で1位 幕別の山田敏明さん保有の牛
【幕別】山田敏明牧場(幕別町糠内)代表の山田敏明さん(62)がカナダで権利を保有している牛が、11月3~12日にカナダのトロントで開かれた農業フェア「ザ・ロイヤル・アグリカルチャラル・ウインター・フェア」内の共進会で乳牛2歳秋部門の1位を獲得した。10日の受賞を現地で見守った山田さんは「カナダ最高峰の家畜品評会での初の栄誉。非常にうれしい」と快挙を喜んでいる。(松村智裕)
山田さんは5年前、生後2カ月の牛の権利をカナダのジレット牧場と共同で購入。同国のジェイコブス牧場が飼育を担当し、3牧場の保有牛として育てていた。今回受賞した牛は当時購入した牛の子に当たる。
出品牛は10月に米国マディソンで開かれた共進会「ワールド・デイリィ・エキスポ」でも部門2位と高く評価された。満を持して臨んだカナダの共進会では、トップレベルの14頭が集まった部門の中、体形の美しさや力強さなどが総合的に評価された。
山田さんは帯広畜産大を卒業後、カナダの牧場で2年間研修。実家で就農後も、種牛づくりに取り組む中でたびたびカナダに足を運び、ジレット牧場とは乳牛改良で20数年間の交流を続けている。
山田敏明牧場は「T-ウェイブ ホルスタインズ」名義で海外の良質な牛を見極め、権利を購入したことはこれまでもあるが、同共進会での部門1位は初めて。山田さんは「来年も現地に足を運びたい。3歳での入賞も楽しみ」と話している。