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高校生グルメコンテスト、帯農、士幌 十勝の味で勝負

帯農から出場する(左から)谷内さん、松久さん、鎌田さん

 帯広農業高校と士幌高校の生徒が、7日に札幌市で開かれる「第11回高校生チャレンジグルメコンテスト」(実行委主催)に出場する。地元食材を生かし、地域と協力しながら開発したオリジナルレシピで競う大会で、入賞すると商品化の可能性もある。2校は十勝産食材を使ったアイデア料理で臨む。(澤村真理子、大健太郎)

小麦にもこだわり
帯農

 書類審査を通過した十勝の2校をはじめ道内11校12チームが出場する。本戦は、各校が事前に調理した商品の試食とプレゼンテーションで審査される。

 帯広農業高校は農業科学科3年の松久剛大さん、谷内拓夢さん、鎌田翔さんら7人のグループが「十勝をぎゅっと詰め込んだ“あんかぼサンド”」を考案した。

帯農の「十勝をぎゅっと詰め込んだ“あんかぼサンド”」

 国内産のパン用小麦の生産は国内消費量の約3%にとどまることに着目。製パンに適している春まき小麦は収量が少なく天候の影響を受けやすいため、秋まきの超強力小麦「ゆめちから」と主力品種「きたほなみ」をブレンドしたパンの製造に挑戦。規格外野菜も有効活用し、帯広大谷短大の協力でドライベジタブルについて学び、粉末化したカボチャを小麦粉に加えた。

 パプリカやトマトでも試作したが、「カボチャが一番、色や風味が良かった」とリーダーの松久さん。パンには同校産の小豆で作ったあんやカボチャ、サツマイモにクリームチーズを挟んだ。松久さんは「ゆめちからの魅力発信を第一に、規格外野菜など工夫したことを発表し、入賞を目指したい」と張り切る。

士幌高校肉加工専攻班の(右から)會田さん、桑原さん

鹿肉で揚げ春巻き
士幌

 士幌高校からは肉加工専攻班(會田小子班長、班員5人)の會田さん(3年)と桑原楓仁さん(同)の2人が出場する。鹿肉のうま味を凝縮した揚げ春巻き「エゾシカ肉と十勝産野菜のライスペーパー巻き~タコスミート風~」を出品する。

 農作物への食害が問題となるエゾシカをジビエ料理に使おうと発案。鹿肉とスパイスの良さに着目し、トマトとチリパウダーで味付けしてタコスミート風に仕上げた。同校の畑で育てたジャガイモと、十勝産のアスパラガスをライスペーパーと大葉で巻き、からっと揚げた。

士幌の「エゾシカ肉と十勝産野菜のライスペーパー巻き~タコスミート風~」

 揚げたてのパリパリ食感が楽しめる。シーベリーを粉末にしたソースも用意。材料には鹿肉の臭みを消すためにニンニクを入れるなど工夫した。會田さんは「食べる人に喜んでもらえるように意識した」、桑原さんは「支えてくれた人に感謝を忘れず上位入賞を目指したい」と意気込む。

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