赤外線照射で夜も取り締まり 可搬式装置で速度超過と車検切れ監視
【幕別】21日に始まった「秋の全国交通安全運動」に先立ち、十勝機動警察隊と道運輸局帯広運輸支局は20日午後5時から、幕別町相川の国道38号で移動式オービス(可搬式速度違反自動取締装置)と可搬式ナンバー自動読取装置を使用した合同取り締まりを実施した。
合同の取り組みは、5月に続いて2回目。可搬式ナンバー読取装置は、車両のナンバープレートを撮影し、情報をデータベースと照合することで、車検切れの車両を瞬時に割り出せる。
道運輸局では2017年に導入した。十勝管内では今年度、芽室町や帯広市でも取り締まりを実施し、約5700台を撮影、12台の違反が見つかったという。
この日は夕暮れ時や夜にナンバーを読み取れるよう、東北運輸局から赤外線照射装置を借りた。可搬式ナンバー読取装置は午後8時までに2台の車検切れを確認、移動式オービスでは午後9時までに速度違反の車両の撮影はなかった。
道運輸局自動車技術安全部技術課の中里秀人課長補佐は「ナンバー読取装置はまだ知名度が低いが、いろいろな場所、時間で見ているということを知ってもらい、抑止効果を狙いたい」と話した。
同隊の和崎栄造機動第三中隊長は「夕暮れ時は歩行者が見えづらく、夜間は交通量が少ないためスピードが上がりやすい。歩行者の発見を早め、大きな事故を起こさないためにもスピードダウンを」と呼び掛けた。(北村里沙)