コロナ5類移行後で最高の患者数に 十勝と全道
道は24日、道内の新型コロナウイルス感染症1週間発生動向(14~20日)を発表した。十勝管内の患者数は1定点医療機関当たり23・58人。前週(7~13日)と比べて10・75人増。2週間ぶりに増加した。感染症法上の位置付けが「5類」に移行し、1定点医療機関当たりの発表方法になった5月以降、十勝では最も多い患者数になった。
道内224の指定された医療機関で、同期間に報告された新規感染者は4388人(前週比1880人増)で、1定点医療機関当たり19・59人(同8・34人増)。道内も今年5月以降では最も多い感染者数となった。
全道30保健所のうち、最も多かったのは江別の39・14人。最も少なかったのは浦河の1・50人。帯広は7番目に多かった。27保健所で2桁に達した。詳細な情報は25日、道のホームページに掲載される。
帯広保健所は、「20~60代や子ども世代で増えている。(過去3年と同じく)盆明けの増加は夏休みによる移動、人と接する機会増が要因」と分析。「手洗い・手指消毒・換気など、基本的な感染予防対策の継続に加え、体調が悪いときは無理して外出しない、などの徹底を」と呼び掛けている。
「5類」に移行しても、新型コロナウイルス自体の病原性が弱まっていない。感染者が増えれば、重症化する人の割合も増え、医療機関の逼迫(ひっぱく)にもつながることから、同所は「警戒感が必要。感染すると重症化する恐れが高い高齢者などへの二次感染を防ぐことも重要」と強調している。(松岡秀宜)