ガソリン、15年ぶり173円超え 仕入れ価格上昇で大幅値上げ
十勝管内のガソリンスタンド(GS)では8月1日以降、セルフ式レギュラーガソリン価格が1リットル当たり5~6円ほど値上がりする。173~177円ほどになる見込み。帯広市が市内GSを調査してまとめる「帯広市の小売価格調査・結果」によると、市内最安値が173円程度を超えるのは2008年8月(181円)以来15年ぶりの高値水準。
値上げは仕入れ価格の上昇が要因。27日以降、経済産業省が石油元売り業者に支給するガソリンや補助金の割合が50%に減少。GS各社の仕入れ価格は2円80銭の大幅値上げとなった。さらに、十勝管内では価格競争の影響で、7月4日に168円程度に値上げして以降、価格競争による値下げと値戻しはあったものの値上げできずにいた。この間に補助割合は70%から50%へと20%縮小し、仕入れ値が4円以上上昇。苦しい運営が続いていた。
帯広地方石油業協同組合の青柳照夫副理事長は「補助金が6月から隔週で10%ずつ減り続け、多くのGSで利益率も10%を下回る水準。価格を上げなければ、運営が成り立たなくなる」と値上げを説明した。
170円台に乗るのは昨年6月21~24日に170円に上がって以来14カ月ぶり。当時は41・4円の補助金が元売り各社に支給され、店頭価格を大きく押し下げていた。27日現在の補助金額は8・4円。(吉原慧)