情熱注いで50周年 十勝川イカダ下り 4年ぶりの開催
十勝の夏の風物詩「第51回十勝川イカダ下り」(実行委員会主催)が16日、十勝川で開かれた。新型コロナウイルスや降雨による増水で中止が続き、4年ぶりの開催。参加者は手作りのイカダに乗って、悠々と川の流れを楽しんでいた。
管内外から約60艇250人が参加。午前9時ごろに十勝大橋の下をスタートし、約9キロ先の十勝中央大橋のゴールを目指した。
今年は、1973年に始まった同イベントの50周年と、帯広開発建設部の十勝川治水100周年に関連したイベントも開催。「中州に寄って宝をGETしよう」では、JA帯広かわにしが、野菜500キロを「宝」としてコースの途中に用意した。午前6時からは熱気球の搭乗体験も行い、空から雄大な十勝川を眺めた。
開会に当たって藤堂博実行委員長が「皆さんが情熱を持って参加してくれたことで半世紀続いた。十勝川の素晴らしさをさらに向上させるため、あと50年、100年と熱い情熱を傾けてほしい」とあいさつした。
昨年の大会に参加予定だった放送作家の小山薫堂さんも東京から出場。「31年前に参加したときの仲間とまた参加できた。帯広の魅力にとりつかれているので、ずっと参加し続けたいと思っている」と話した。(細谷敦生)
情熱注いで50周年 十勝川イカダ下り 4年ぶりの開催