カーリングの「ジュエリーアイス」、名称使用に豊頃町長も賛同 知名度向上「ありがたい」
【豊頃】十勝の女子高校生でつくるカーリングチーム「Jewelry Ice(ジュエリーアイス)」の監督と選手が4日、豊頃町役場を訪れて、按田武町長と初めて面談した。按田町長は同町の観光資源にちなんだチーム名での活動に賛同し、互いに連携を深めていくことを確認した。
ジュエリーアイスは、真冬に同町大津海岸に打ち上がる氷塊で、朝日で輝く景色が観光資源になっている。それにちなんだチーム名は、これから輝きを増していく選手とジュエリー、カーリングとアイスのイメージが一致することから命名された。
昨季は高校生の全道大会を制覇し、全国大会で準優勝。一般も出場する道選手権大会でも4位に食い込んだ。ただ、商標権などを守る日本カーリング協会の規定によって、協会主催の大会では「ジュエリーアイス」のチーム名は使えず、見直しを望む声も出ている。
この日は同チームの川平操子監督と中村碧音(あおね)選手(星槎帯広3年)が役場を訪問。氷塊のジュエリーアイスの命名者で、帯広カーリング協会の理事も務める浦島久さんが同行した。
町が商標権を持つジュエリーアイスのチーム名使用について、按田町長は「原石が、宝石のように輝いていくようでふさわしいチーム名」と語った。またチームの活躍で知名度が上がることから、「町に訪れてくれる人の増加にもつながり、ありがたい。手伝えることを町として考えていきたい」と激励した。
現時点では主要大会で本来のチーム名は使えないものの、中村選手は「オープン大会にはこの名前(ジュエリーアイス)で出られる。何度見ても良い名前。勝てるようになってきた昨季から注目してもらえてうれしい」と話し、今季は全国高校選手権の優勝を目標に掲げた。(新井拓海)