コロナ対応の医療機関「受診前に確認を」
新型コロナの「5類」移行を受け、道はコロナ患者の外来診療に対応する医療機関の拡充を目指している。十勝管内では、すでに一定数の医療機関が確保されているが、今後も順次増える見通しという。
外来診療が可能な医療機関は、内科や小児科、耳鼻咽喉科など、風邪や季節性インフルエンザなどの感染症の診断を行っている病院やクリニック・診療所。道のホームページで公表している。夜間や休日は、帯広市休日夜間急病センターや、輪番担当の救急診療在宅当番医(夜間当番医、休日当番医)が対応する。
管内の新型コロナ専用の確保病床は、「31床から8床に減少する」(帯広厚生病院)など、感染「第8波」ピーク時からは段階的に縮小される見通し。行政が行ってきた入院調整は、将来的には他の病気と同じく医療機関が要否を判断・調整する仕組みを目指すが、当面は帯広保健所が担う。
また、新型コロナは「自覚症状が出る前に、他人に感染させる点が、季節性インフルエンザと異なる」(帯広協会病院)ため、管内の医療機関では、8日以降も「院内でのマスク着用」に引き続き理解を求めている。
帯広市医師会の稲葉秀一会長は「5類移行で、ウイルス自体が変わるのではない」とし、「まずは、近くの医療機関か、かかりつけ医に、対応可能か否かについて電話で確認を」と呼び掛けている。(松岡秀宜)