白樺学園高、海外名門大へ指定校推薦 留学制度も
8カ国103大学 今年度導入
白樺学園高校(嶋野幸也校長)は今年度、グローバル社会で活躍する人材育成を目的に、カナダのトロント大など8カ国103大学の指定校推薦制度を導入する。少子化が進む中、世界の名門大学との連携で、他校との差別化を図る。在学中の留学制度も設け、生徒の海外進出を支援する。
留学サポートを担う「留学情報館」(東京)のグローバル・イノベーション・プログラムを活用。103の大学は、学費やスポーツ奨学生制度の有無などを踏まえて同情報館が選定した。(澤村真理子)
トロント大はじめ、シドニー大(オーストラリア)、ブリストル大(イギリス)、サウサンプトン大(同)、グラスゴー大(同)、オークランド大(ニュージーランド)などが名を連ね、QS世界大学ランキング(イギリスの大学評価機関発表)などに入る大学が6割以上を占めるという。
各大学が設定する英語力(TOEFLとIELTS)と高校の平均評定の条件を満たせば出願できる。例えば、トロント大ではTOEFL100、IELTS6・5、シドニー大ではTOEFL85、IELTS6・5などとなっている。国内大学との併願もできる。
新年度からは在学生の留学制度も設ける。アメリカやカナダ、フィリピン、オーストラリアなど世界7カ国の高校や語学学校での短期・長期留学が可能となる。グローバルキャリアアドバイザーとしてオーストラリア人講師が着任し、生徒の海外進学をサポートする。
同校は昨年4月、国公立大や難関私大を目指す生徒を対象とした特進アスリートコース、特進選抜コースを開設。特進選抜コースでは、2年生になると最多で週11コマの英語の授業がある。同校では新学期に全校生徒を対象に、留学への興味などを聞くグローバル意識調査を行う。
同校入試広報部長の福井貴弘教諭は「英語や国際交流に興味のある生徒に頑張ってもらえる環境と進路を用意した。願わくば、海外での経験を生かして地元に貢献できる生徒が育てば」と期待する。