建築知識クイズで白熱 「パスタ橋」の耐久力も 帯広で全国初「甲子園」 道東の高校生6組競う
高校生らを対象にした全国初の建設業に関するクイズ大会「コンストラクション甲子園(第1回高校生建設業クイズ選手権道東大会)」の決勝戦が26日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。十勝、釧路・根室、オホーツクの3地区から各2チームの計6チームが参加し、建築や防災にまつわる知識を競った。初代チャンピオンに、釧路市から出場した「すあま隊」(釧路高専)が輝いた。
建設業界への関心と、防災リテラシーを高めてもらおうと、建設業の若手経営者らで組織する帯広二建会(萩原一宏代表幹事)と釧路建親会、オホーツク二建会が主催。予選に出場した53組106人の中から勝ち抜いた6組12人が決勝の舞台に進出した。
決勝では、知識を問う選択式クイズや早押しクイズと、実技試験としてパスタをグルーガン(接着剤を噴出する工具)で接着してタワーや橋を作り、高さや耐久性を競うコンテストが行われた。
橋作りでは、各チームが40本のパスタを40分の制限時間の中で工夫を凝らして組み上げた。橋は重しの砂をつって耐久性を計った。各チームが1・5キロ前後を記録する中、「すあま隊」が7キロの重さに耐え、優勝を決めた。
すあま隊の狩野由奈さん(18)と佐藤澄果さん(18)は建築デザインコースの3年生。「橋は試作を繰り返していたので自信があった。いろいろな知識がついていい経験になった」と満足げだった。
十勝地区から決勝に出場した「ギョドン」(帯広工業高)の根本一葉さん(18)は「優勝を逃したのは悔しいが楽しかった。来年は後輩に頑張ってほしい」と期待を寄せた。同じく十勝から出場した「JKローリング」(帯広大谷高)の泉田晴希さん(18)は「大会に参加するまでは知らない内容ばかりだったが、建設業界に興味が湧いた」と話していた。
優勝したすあま隊には、沖縄への研修旅行が贈られた。(吉原慧)
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