「帯広ガストロノミー」23日から上映 杉山監督が魅力語る
帯広・十勝を舞台とした長編映像作品「帯広ガストロノミー」の上映が23日、帯広市内のシネマ太陽帯広で始まる。脚本も手掛けた杉山嘉一監督に作品の魅力を聞いた。上映は3月16日まで。(松村智裕)
あすから上映
-企画から2年を経て劇場公開を迎えた心境は。
非常に感慨深い。帯広を訪れること自体が初めてだった一昨年、地元の人に話を聞き、ゼロから練り上げた物語。(19日の)先行上映会では「良かった」という声が多く、ホッとしている。
-作品のテーマは。
大スクリーンで映える帯広・十勝の魅力を伝えるとともに「循環」をキーワードとしている。それぞれが影響し合い、悩みながらも前に進む。十勝の開拓精神で未来を育む姿を描いている。
-作品に登場する十勝産食材の料理が非常に魅力的だった。
そば粉のガレットロールなど、地元のフードコーディネーターと協議を重ねて料理を決めた。本当においしそうに映っていると思う。
-作品の今後は。
WOWOWプラスで3月30日に初回放送がある。映画館での上映は帯広限定だが、多くの人の声でこの作品を全道、全国上映へ連れていってほしい。
<帯広ガストロノミー>
妻を失い、息子との関係をうまく保てないIT企業のCEO(鈴木浩介さん)や、失職した女性料理人(長谷川京子さん)らの心の再生を描く。ガストロノミーは美食や美食学を意味し、十勝の食が物語のカギとなる。帯広市開拓140年・市制施行90年を記念し、WOWOWプラスが制作・著作。市が後援、道内外の企業が協賛している。