アイデア光る作品ずらり 帯広柏葉と帯広三条書道部が校外展
帯広柏葉高校書道部と帯広三条高校書道部の校外展が帯広市民ギャラリー(JR帯広駅地下)で31日まで開かれている。アイデアが光る見応えある作品が並び、書道の魅力を伝えている。開場は午前10時~午後6時(最終日は柏葉が午後4時、三条が同4時半まで)。(澤村真理子)
「和」テーマに合作
59回目を数える柏葉書道部(由佐涼華部長、部員17人)の校外展では「和」をテーマにしたユニークな合作が並ぶ。
1、2年生11人による「和~歴史-歴史を辿る」は「大化」から「令和」まで248の元号を縦4メートル、横6・6メートルの紙に貼り、圧倒的な存在感を放つ。由佐部長は「書体や色は自由で、部員の個性が出ていると思います」と話す。
日本地図に中島みゆきの「麦の唄」の歌詞と各地の名産品の写真を紹介した大作や、発泡スチロールを花の名前にかたどったモビールなど遊び心あふれる作品が目を引く一方、高文連など各書道展に出品した臨書や創作も並ぶ。
中城の短歌を書に
三条書道部(千葉莉音部長、部員15人)の第27回校外展では、WANIMAの楽曲「シグナル」の歌詞をしたためた縦3・4メートル、横6・8メートルの合作や、鬼滅の刃やドラえもんなど人気アニメのタイトルや名言を題材にしたコーナーも。
特別企画「中城ふみ子生誕100年に寄せて」では、同校の前身の北海道庁立女学校出身で、昨年生誕100年を迎えた歌人中城ふみ子の歌集からそれぞれが印象に残った短歌や言葉を選んで書き上げた。
千葉部長は「幅広い世代の方に興味を持っていただける内容になっている。三条書道部の活動を知ってもらえたら」と来場を呼び掛ける。