十勝牧場で妊娠馬の雪中運動
巨体を揺らし、雪中を駆ける妊娠馬(16日午前9時35分ごろ。金野和彦撮影)
【音更】音更町駒場の家畜改良センター十勝牧場で16日、妊娠した重種馬の運動不足を解消する「追い運動」が始まった。体重1トンある大きな馬が新雪の走路を勢いよく駆けた。
同牧場ではブルトン種など農用馬の純粋種を飼育し、ばん馬や肉用馬の繁殖といった国内の馬産振興に努めている。2~4月に出産シーズンを迎えるが、厩舎(きゅうしゃ)やパドックで過ごす時間が多い冬は運動不足になりがちで、難産防止になる追い運動を毎年行っている。
初日は妊娠馬52頭を含む雌馬86頭が、1周800メートルの走路を3群に分かれて走った。大きな馬が集団で走る姿は壮観。前夜から10センチほどの降雪があり、雪を踏みしめる馬の足音と呼吸が走路に響いた。
一般にも公開していて、帯広市へ帰省中に訪れた東京都の自営業村岡範子さん(39)は「馬の迫力がすごかった。大きいけど優しい目をしていた」と話し、盛んにカメラを向けていた。
同牧場で馬係を担当する益子知実さん(26)は「農用馬を間近で見て馬を好きになってほしい」と話した。一般公開は2月24日まで、平日のみ午前9時半から1時間程度行われる。(安田義教)
十勝牧場で妊娠馬の雪中運動
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