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緑ケ丘公園売店とボート今季で終了 ひとり親「つくし会」40年運営

通称十勝池の風物詩だったボート

 帯広市緑ケ丘公園の売店と貸しボートの営業が今季で終了する。ひとり親家庭の親子でつくる市民団体「帯広市つくし会」(甲谷千春会長)が約40年運営し、地域住民から愛されてきた。人手不足に新型コロナウイルス感染拡大が重なり、営業を終えることを決めた。(松田亜弓)

 1960年に「帯広市母子会」として発足し、2000年に「つくし会」に改称。ひとり親家庭向けの研修会や交流会などを行う。売店と貸しボートは会員の就労機会の提供を目的に、市から両施設の無償使用許可を得て、個人で営業していた両施設の運営を81年に引き継いだ。

 開業当初は平日も営業していたが、子どもの遊びの場の多様化など社会の動きを背景に利用者は徐々に減少。2015年に土日祝日のみの営業に切り替えた。

「感謝の気持ちでいっぱい」と話す甲谷会長

 現在は主に甲谷会長とアルバイトで営業。一方で生計を立てられるほどの収入は得られず、子育て中の会員は土日祝日の勤務は難しいことから担い手不足が深刻化し、当初の就労機会の提供という狙いに合致しなくなっていた。

 売店で提供するメニューはカレーやラーメン、フルーツサンドなど幅広く、公園を利用する人の休憩所として愛されてきた。甲谷会長は「会の応援に食べに来てくださる方もいた。残念だが、今まで本当にありがとうございました」と話している。

 貸しボートは10月10日、売店は11月3日が最後の営業となる。両施設の今後の活用は決まっていない。

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