士幌高校、新入生増を目指しPR動画制作
【士幌】士幌高校(赤穂悦生校長、生徒107人)は、他校との差別化を図って新入生確保につなげようと、学校紹介のPR動画を制作した。同校の“農業女子”の一日にスポットを当て、自分らしく農業の最先端を学べる士幌高校の魅力を配信している。
動画制作はアグリビジネス科3年生の3人が中心となり、生徒らにヒアリングを重ねながら5月から2カ月間かけて進めた。動画の時間は約1分40秒。3年生のシンボル色であるグリーンの作業着に着替え、草刈り機で雑草を刈ったり、ドローンを操縦したりするなど、実習に一生懸命取り組む姿を収録している。
「校内意見発表大会」での熱い語りや、牛に搾乳機を装着させて乳搾りをしているシーンもある。画だけではなく、ナレーションにも力を入れた。「まだ出会っていない自分に会うために」「無邪気さから生まれる夢や目標を持てる場所がここにある」など、希望に満ちたメッセージを伝えている。
制作に携わった駒井愛璃さんは「意見を盛り込んで動画とナレーションを結び付けるのが難しかった」、佐藤圭さんは「明確な志を持つことで、人生の活路を見いだす動画になっている」と笑顔。濱田李汐(りせ)さんは「多くの人に見てもらって、農業に興味を持ってもらいたい」と期待する。
担当した藤村卓矢教諭は「学校を盛り上げるために、生徒が主体的に取り組んでよかった」と話していた。
士幌高校のPR動画はYouTube(ユーチューブ)で見ることができる。(大健太郎)