十勝管内でシラカバ花粉の飛散本格化
十勝管内では、シラカバ花粉の飛散が本格化する時期を迎えた。シラカバ花粉を観測し、その情報をホームページで公開する帯広保健所によると、今年も4月下旬から飛散が始まった。気温が上昇するにつれ、今後は山間部で飛散のピークが訪れると予想されており、関係機関は花粉症に注意を呼び掛けている。
同所によると、今年の帯広の花粉飛散の初観測日は4月22日。花粉が2日以上続けて飛散した「花粉飛散開始日」は同25日と、いずれもゴールデンウイーク前に観測された。
道立衛生研究所によると、帯広の平年の飛散開始日は5月3日で、今年は平年より1週間ほど早かった。十勝管内では例年、花粉が飛ぶのは飛散開始日から1カ月半から2カ月くらい。同所によると、花粉飛散量は、前年夏季の気温や日照時間などの気象条件の影響で、多い年と少ない年が交互に現れる大まかな傾向が見られるという。今シーズンの帯広の飛散量は「多い」とみている。
花粉対策について帯広保健所は、マスクや眼鏡を着用して花粉の吸い込みや目に入る量を軽減したり、うがいや洗顔で花粉自体を落とすことが有効とし、今後の飛散にも注意を呼び掛けている。(松岡秀宜)