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全日本高校書道コンクールで帯柏葉生2人が準大賞

準大賞を喜ぶ帯柏葉の(左から)池原さん、大村さん

 第26回全日本高校書道コンクール(全日本書道教育振興協会主催)の半紙の部で、帯広柏葉高書道部の池原亜飛(あと)さん(3年)と大村和奏(わかな)さん(2年)がともに準大賞に輝いた。同コンクールは昨年度、コロナ禍で開催を中止し2年ぶり。同校からは第25回に続いて2人が準大賞に選ばれた。

 同コンクールには半紙、画仙紙の両部に全国297校から計1万3456点が出品された。最高賞の大賞に55点、第2席の準大賞に117点が選ばれた。

池原さんの受賞作(帯柏葉提供)

 池原さんは石に文字を刻んで印章とする「篆刻(てんこく)」を創作。中国の篆刻家・斉白石の作風をまねて、心がさっぱりと澄み切っていることを意味する「光風霽月(こうふうせいげつ)」を刻んだ。「今にして思うともう少しできたかなと感じるが、独特の作風に挑んだ点を評価してもらえたのでは」と喜ぶ。

 池原さんは昨夏の全国高文連書道部門に十勝から唯一出場。「高校最後を良い結果で終わることができた。今後も趣味で創作活動を続けたい」と話した。

大村さんの受賞作(帯柏葉提供)

 大村さんは書道部部長。中国南北朝時代に彫られた「張猛龍碑(ちょうもうりょうひ)」に挑んだ。「一線一線が力強くてかっこいい感じが好き。楷書体に取り組んできた自分の持ち味を出せると思った」と昨年10月ごろから打ち込んだ。

 太細の変化を意識し、「筆のさまざまな面を使い、紙面上に立体的な動きが出るよう工夫した。賞を目標にしてきたので評価はうれしい」と笑顔。「他でも作品が認められるよう、試行錯誤し、努力を積み上げたい」と意欲を新たにした。

 同校は団体賞でも最優秀校、特別優秀校(以上各1校)、優秀校11校に次ぐ優良校(41校)に選ばれた。同校書道部の高橋満紀子顧問は「コロナ禍で活動が制限され、モチベーションの維持は難しかったはず。そんな中、懸命に取り組んだ生徒に良い結果をいただけた」と話した。(松村智裕)

 準大賞に次ぐ全日本高校書道教育研究会賞(606点)の管内の入賞者は次の通り。(敬称略)

▽半紙の部=齊藤小桃、三井菜々華、中村和奏、上田真優、由佐涼華(以上帯柏葉)
▽画仙紙の部=赤部桃花(帯南商)

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