ヤマハエレクトーンフェス全国3位 帯柏高2年田村さん「やりきった」
ヤマハミュージックジャパン(本社東京)主催の「ヤマハエレクトーンフェスティバル(YEF)2021」グランドファイナルで、帯広柏葉高校2年の田村夏帆さん(17)が一般部門の3位に輝いた。同部門では道内唯一の入賞。「やりきった」と受賞を喜ぶ。
YEFは電子オルガンの演奏力を競うコンペティション。田村さんは5歳から電子オルガンを習い始め、小学6年時と中学3年時に最終審査に進出するも、入賞には至らなかった。
一般部門は、4分以内に編曲した課題曲と、作曲または編曲した作品の披露が求められる。自作した「profound」はジャズをイメージし、2年かけて制作。右手でサックスの旋律、左手でピアノの音を奏で、足で弾くペダル鍵盤でベース音を表現した。
指導者の川村奈津子さんによると、三つの鍵盤にどう旋律を振り分けるかが腕の見せ所という。課題曲は公開日から本番までの期間が短く「編曲と演奏の質を高めるのが大変だった」(田村さん)。本番は緊張することなく演奏を楽しみ、出場した10人中3位に入選した。今後は勉強に力を入れるため、いったん音楽を離れる。田村さんは「電子オルガンの良さは、多彩な音を出せるところ。大学に行っても趣味で続けられたら」と話す。(牧内奏)