今夜男子500メートルにメダル期待の村上登場、団体追い抜き1回戦に高木姉妹と押切 北京五輪スピードスケート
【中国・北京=北雅貴】北京五輪のスピードスケート男子500メートルと、女子団体追い抜き(チームパシュート)の1回戦が12日午後、国家スピードスケート館で行われる。男子500メートルに初の五輪となる村上右磨(29)=高堂建設=が、2連覇の懸かる団体追い抜きには幕別町出身の高木菜那(日本電産サンキョー-帯南商高出)、美帆(日体大職-日体大、同高出)姉妹と押切美沙紀(富士急-駒大苫小牧高、中札内中出)、佐藤綾乃(ANA、釧路管内厚岸町出身)がエントリー。男子500メートルは午後5時53分(日本時間)、女子団体追い抜きは同5時(同)から始まる予定。
村上は今季、けがの影響もあり、ワールドカップ(W杯)の序盤は苦しんだが尻上がりに調子を上げた。昨年12月中旬に高速リンクのカルガリー(カナダ)で行われた第4戦では、1回目で3位、2回目で2位に入った。五輪本番前日の11日は、会場でスタートを中心に確認。「コンディションは思い描いた通りにつくれている」と手応えを感じている。「トップの選手(のレベル)はほぼほぼ同じ。完全なレースができた選手が優勝して、実力を出した人がメダルを取る。全力を出して良い滑りをしたい」と意気込んだ。
村上のほか、新濱立也(25)=高崎健大職、根室管内別海町出身、森重航(21)=専大3年、同=が出場。3選手とも今季、33秒台をマークしており、金メダル候補に挙げられている。日本男子が優勝すれば、1998年長野五輪での清水宏保さん(帯広市出身)以来6大会ぶり。村上は13組、森重は14組、新濱は最終15組に登場する。
前回の平昌五輪で金メダルの女子団体追い抜きの日本は、15日の準決勝と決勝に向け、戦術などが注目される。