道東アートの作家たち~帯広美術館特別展(7)
消えゆく運命の野生馬を写真に
岡田敦は2011年から、根室のユルリ島に生きる野生化した馬たちをカメラに収めてきた。今では無人島となったこの島は、かつては漁民たちの住居や番屋があり、運搬のため馬が欠くことのできない存在だった。1971年に最後の島民が島を離れ、馬たちは島に残された。牡馬が間引きされたユルリ島の馬は、消えていく運命にあったのである。
岡田は、写真にとどめるこ...
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