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津軽三味線の加藤さん、動画で和の音と十勝の魅力発信

これまでに約20本の動画を公開した加藤さん。十勝の風景に合わせて民謡を披露している

 コロナ禍でも“和の音”に触れてもらおうと、津軽三味線・加藤流三絃会(帯広)代表の加藤恵理奈さんが、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で自身が歌う民謡の動画配信を続けている。「とかち観光大使」も務める加藤さんは、それぞれの民謡に合った十勝の風景も紹介し、「19市町村を回って撮影できればいい」と意欲的だ。

 動画配信は昨年5月にスタート。「コロナで(三味線などの)和の音を聴く機会が本当に無くなった。伝統の音を伝え続けたいと思った」と動機を語る。

 「十勝小唄」は発祥の地である新得町の狩勝峠展望台、「十勝馬唄」は芽室町のどさんこ牧など作品に合った景色の中で歌い、8月には盆踊りでおなじみの「北海盆唄」、東京五輪にちなんで「東京音頭」を選ぶなど季節感も大切にする。今月は豊頃町大津の漁師たちの映像と共に「秋鮭大漁節」を届ける予定だ。

 加藤さんは子どものころに民謡や三味線を始め、現在は全国各地での演奏活動や後進育成に力を入れている。指導やステージ演奏の合間を縫って、これまで約20本の動画を公開してきた。動画撮影は帯広の映像会社テイク・ファクトリーの岩間康さんが担当する。

 加藤さんは「十勝ならではの広々とした景色と、この土地で生まれた私の歌声を全国に届けたい」と張り切っている。サイトはユーチューブで「erina kato」で検索する。
(澤村真理子)

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