山本選手が岩内仙峡のMTBコース試走 五輪後、初の十勝入り
東京五輪のマウンテンバイク(MTB)・男子クロスカントリーに出場した山本幸平選手(36)=幕別町出身=が5日、五輪後初めて十勝入りし、帯広市内の岩内仙峡で造成中のMTBコースを視察した。
山本選手は7月26日の男子クロスカントリーに出場し完走、29位だった。東京五輪を集大成と位置付け、五輪後は競技の第一線から退く意向。
岩内仙峡のコースは、帯広観光コンベンション協会、市、地元の自転車愛好家団体の3者が造成を計画。初・中級者向けの周回コース(約2・8キロ)は今月中にも完成する。
この日は山本選手と自転車愛好者ら約15人が周回コースの他、上級者向けの金竜山を下るダウンヒルを試乗。険しい上り坂で参加者の自転車が相次ぎ停車する中、山本選手はプロの脚力で楽々と駆け抜けていた。
山本選手は「(五輪では)目標としていた入賞に届かなかったが、力いっぱい走り、やり切った。すがすがしい思い。今後は若い世代にMTBの楽しさを伝える活動に取り組みたい」と話していた。(本田龍之介)