ドサンコ20頭が脱走 道道を駆ける
2日早朝、帯広市基松にある牧場からドサンコ(北海道和種馬)約20頭が脱走した。同日午前7時半には飼い主が馬をすべて確保したが、その間には馬の集団が道路上を疾走する光景をドライバーが目撃、映像に収めている。
牧場内のゲートを閉じていたひもが何らかの原因で外れたため馬は脱走。集団で行動する習性があるため、逃げ出した1頭に続いて他の馬も追随したとみられる。
同日午前5時45分には、牧場から1キロほど離れた道道八千代帯広線の路上を駆ける馬を、通り掛かった音更町の三上陽子さん(57)が発見、警察に通報した。三上さんは道道を車で南進していたところ、前から北進してくる馬の集団に遭遇。馬は車をよけて通過し、道路上を走り去っていった。三上さんは「道路幅いっぱいに馬が見えた。ぶつかってくるのではないかと心配でライトを付けた」と振り返り、「今でも夢ではないかと思っている」と、驚きの様子。帯広署によると、人や交通機関への被害はないという。(塩原真、石川彩乃)