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ドローンの夜間捜索で連携協定 十勝町村会とJIC

連携協定を締結した高橋会長(左から4人目)と上村代表理事(同3人目)

 十勝町村会(会長・高橋正夫本別町長)と一般社団法人ジャパンイノベーションチャレンジ(JIC、東京)は2日、山林などで遭難者が発生した際の救助活動について連携協定を締結した。JICが所有する無人航空機ドローンを活用し、夜間の捜索支援を展開する。

 今年度末にも国立公園化される日高山脈を中心に、入山者の増加が見込まれることから、遭難事故の発生に備える。管内18町村の山林などで遭難者が発生した際に、ドローンに搭載した赤外線カメラで地上を撮影、捜索機関と連携して早期発見を目指す。協定は2日から2023年度末まで。

 調印式は十勝合同庁舎で開かれ、高橋会長、JICの上村龍文代表理事が協定書に署名した。

 高橋会長は「ドローンによる捜索で遭難者の発見率は飛躍的に高まる。安全と安心のための協定」と強調。上村氏は「災害対策や人命救助につながれば-との思いで、十勝で生まれたサービス。全国に広がれば」と述べた。

 JICの捜索用ドローンは熱を検出するカメラや照明を搭載しており、夜間でも上空で撮影した映像を解析して捜索を続ける。約100メートル上空を飛行、1回の飛行(約25分)で約10ヘクタールをカバーし、風速17メートルまで航行が可能。遭難者を発見次第、照明で救急隊員らを誘導する。

 上士幌町も4月にJICとの間で、同種の連携協定を締結。今回の協定で、管内18町村に捜索範囲が広がった。サービスに関わる基本的な費用は協定締結後3年間は無償。JICは「(全国各地域の)先行導入の位置付けとなる」としている。(松岡秀宜)

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