浴衣商戦苦戦で“ワンコイン”キャンペーン、着付け無料サービスも 帯広
夏の風物詩とも言える浴衣。だが今年も新型コロナウイルスの影響で花火大会や夏祭りが中止となり、「買っても着ていく場所がない」と商戦は苦戦気味だ。帯広の販売店や着付け教室は、若者向けにキャンペーンを打ち出すなどして消費意欲をかき立てている。
高校生限定でキャンペーンを打ち出すのは、花いち都屋(西19南2)。通常3800~5800円の浴衣を、7月3日から6日まで500円で販売する。
コロナ禍でさまざまな学校行事が制限されている高校生に、夏の思い出づくりとして企画した。
見た目も涼しげな水色や花柄をあしらったピンクなど、色とりどりの浴衣約200着を用意。札幌から赴任した谷平英俊店長は「お盆はすごい盛り上がりを見せる十勝だけに、若者は寂しいのでは」と思いやり、「せめて1日は浴衣で散歩したり友達と会ったりして、夏の思い出を盛り上げてみては」と提案する。
小林豊子きもの学院の帯広事務局(西1南11)は、浴衣姿で出歩く人が多い帯広市中心部の歩行者天国「ホコテン」期間に合わせ、7月25日~9月12日の毎週日曜日(8月1日と同15日は除く)に無料で着付けを行う。同事務局として初の試みだ。
スタッフは十勝管内の中高生らに毎年、着物の着付け指導を行うなど、和装の文化保存に取り組んできた。北澤豊明美(ほうめいび)道東地区学院長は「コロナ禍でイベントが減る中、若い人が浴衣を着るきっかけになれば」と話す。前日までの電話予約が必要。問い合わせは同事務局(0155・23・1045)へ。(高田晃太郎、本田龍之介)
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