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伝統の田植え「ひんやりして気持ちいい」 幕別途別小

青空の下、早乙女姿で田植えを体験する児童(20日午前9時45分ごろ)

 【幕別】幕別途別小学校(舘英樹校長、児童25人)で20日、地域の伝統を受け継ぐ田植えが行われた。全校児童が青空の下、はだしで田んぼに入り、作業に汗を流した。

 途別地区は、十勝で最も早く稲作が始まった地域の一つ。後継者不足などで途絶えたのを機に、1986年から食育の一環として、敷地内の1アールの田んぼで、もち米を栽培している。

 例年は地元の老人クラブの協力を得て田植えを行うが、新型コロナウイルスの影響で、昨年に続き児童のみが参加した。早乙女姿に着替えて田んぼに入った5・6年生は、ぬかるんだ田んぼの中を慎重に歩きながら、「コロ」と呼ばれる昔ながらの道具を転がして目印を付け、腰を低くして丁寧に苗を植えていった。

 5年の久道あきさん(10)は「腰が痛くなったけど、泥の中はひんやりして気持ちいい」と笑顔だった。

 10月ごろに稲を刈り、餅つきをする予定。(高田晃太郎)

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