期日前投票所を森の里コミセンに新設 次期衆院選で市選管
帯広市選挙管理委員会は、年内に実施される衆院選で、森の里コミュニティセンター(西22南4)を新たに期日前投票所とする。新型コロナウイルス感染の拡大防止や、有権者の利便性向上が目的。市内の期日前投票所は市役所、イトーヨーカドー帯広店、帯広畜産大学と合わせて4カ所に増える。
市内の期日前投票所は2003年の制度開始時に市役所に設け、17年の衆院選でイトーヨーカドーと帯広畜産大にも開設した。19年の参院選では全体の投票者のうち27%に当たる約1万9000人が期日前投票所を訪れている。
期日前投票所の増設は、議会から指摘されていた。市選管は当初、買い物客が訪れる商業施設を軸に西帯広地区での新設を検討していたが、安定して開設できる施設がなかった。
総務省は投票日の「密」を避けるため期日前投票を推奨する考えで、投票所の増強・拡充を自治体に通知。これを受け、公共施設に期日前投票所を新たに設置することにした。
混雑を避けるため記載台の間隔を空け、従事者はビニール袋やフェースシールドを着用。コロナ対策として、イトーヨーカドーの開設期間も延長する。森の里コミセンの期日前投票所は、来年の市長選など継続的に運用する考えだ。
森の里コミセンの増設は3月の市議会予算審査特別委員会で大塚徹氏(市政会)の質問に対し、明らかにした。市選管は「西帯広地区の増設は以前から要望があった。密を避けて多くの市民に投票してもらいたい」としている。(川野遼介)