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帯畜大の入江さん 大雪山国立公園のアクティブ・レンジャーに

「しっかり学びたい」と話す入江さん。週に3度ほど山に入り、パトロールなどを行う予定だ

 帯広畜産大学の入江瑞生(みずき)さん(21)=畜産科学課程3年=は4月から、環境省のアクティブ・レンジャー(自然保護官補佐)を務める。大雪山国立公園の管理事務所(上川管内上川町)で勤務し、保全活動や登山道の巡視に取り組む。

 国立公園などで自然環境の保護活動をする自然保護官(環境省職員)はレンジャーとも呼ばれ、アクティブ・レンジャーはその補佐を担う。道内六つの国立公園をそれぞれ担当し、十勝管内では大雪山国立公園の管理事務所が上士幌町にある。

 入江さんは岩手県出身。大学1年時に青森県下北半島のニホンザルを数える調査に参加したのを機に、登山に興味を持った。然別湖周辺を中心に登り、昨年は「大雪と石狩の自然を守る会」(旭川市)の大雪山講座「ひぐま大学」に参加。山の成り立ちや動植物について学び、「もっと自分の目や足で学びたい」とレンジャーに応募した。

 2年間の勤務予定で、大学は休学する。「山や自然に関わる仕事がしたいが、進路に迷っていた。多くの人と関わることで改めて将来を考えたい」という。

 現地では登山道のパトロールや整備、携帯トイレ普及啓発などの登山者指導、イベント運営など幅広い業務を行う予定。「しっかり大雪山のことを学び、知識を付けて帰ってきたい」と前を見据えている。(松田亜弓)

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    週に3度ほど山に入り、パトロールなどを行う予定。「しっかり学びたい」と話す入江さん

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