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規格外タマネギ 本州のこども食堂へ届ける 帯広出身の山崎さん

農家から譲り受け、こども食堂などに向けて運び出されるタマネギ(16日、帯広市内で=山崎さん提供)

 NPO法人「h&hs」(東京)の代表理事などを務める山崎ひとみさん(50)=帯広市出身=は、コロナ禍で活動する道内外のこども食堂などに、帯広市内の農家から無償で譲り受けた規格外のタマネギを届けている。「栄養価の高い野菜でもあるので、困っている方に少しでも役立てば」と既に7トンを超すタマネギを送り出している。

 山崎さんは帯広若葉小、帯広第八中、帯広三条高を卒業後、東京で看護師として勤務。その後、企業の産業カウンセラーを務めたり、ヘルスツーリズムをテーマに十勝の食を東京で発信するレストランを開店させたりと活動の幅を広げてきた。ここ数年、東京と十勝の“2拠点生活”を続けていたが、コロナ禍でここ1年は帯広で暮らしている。

 山崎さんは、市場で定められた規格に大きさや色などが合わない野菜が行き場を失っていると、知人を通じて知った。帯広のある農家の協力を得て、1月中旬から市内のこども食堂や十勝学園、中心部の飲食店などに届けた。その後も食材を必要とする人を探し出し、今月10日ごろから大阪、三重、山梨、東京にもタマネギを送った。

「タマネギを分けてくれた農家や、関わってくれている人に感謝したい」と話す山崎さん

 山崎さんが関わる一般社団法人「公益資本主義推進協議会」(PICC、東京)のメンバーとも送り先を議論した。

 13日の福島県沖地震を受け、宮城県にもタマネギを届けた。山崎さんは「タマネギを提供してくださっている農家さんは、ご本人の希望でお名前などは明かせないが、こうした取り組みに賛同し、支援してくださることに感謝したい」と話している。(本田龍之介)

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