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綿棒作品とエッセーを同時に出版 帯広・東京の会木さん親子

自身の作品集と康二さんのエッセー集を手にする澄子さん。親子そろっての出版に笑顔を見せる

 綿棒の先に色を付け、その配列で平面作品を作る会木(あいき)澄子さん(77)=帯広市=が、初の作品集「めんぼうにいやされて」を出版した。次男で文筆活動などに取り組む康二さん(48)=東京=も、自身の半生を面白おかしく顧みるエッセー集を刊行。親子そろっての出版に笑顔が広がっている。(大木祐介)

 「めんぼう作家・チイヤン」として活動する澄子さんは、昨年12月に作品集を出版。康二さんは同11月、「アイキACコージ」のペンネームで「わたし ときどき 哺乳瓶(ほにゅうびん)」を出した。

制作10年で初 澄子さん
 澄子さんは旭川市出身で、幕別町札内に6年ほど前まで住んだ。団体職員や公務員として働いた後、同町内で美容室を経営。その傍ら、介護福祉士の資格を取得したり、福祉交流広場を運営したりもした。

 澄子さんにとって綿棒は子どもの頃の遊び道具だったが、ある時、女性用ネイルの色で両端を染めてみたところ、その魅力に引き込まれた。以後、中断を挟みながら10年間、作品づくりに取り組んできた。

 作品は先端をさまざまに色付けした綿棒を放射状や格子状に並べ、構成や色の配列など一定のリズムで画面の中に展開する。「作るのが楽しくて、食事を忘れて長時間取り組んだり、いいアイデアが浮かべば夜中に目が覚めてメモを取るほど」と澄子さん。60点を超えたところで康二さんから作品集の出版を提案され、このうち40点余りを写真で収録して1冊にした。澄子さんは「まさか自分の作品が本になるとは思いも寄らなかった」と話す。

会木康二さん

サイト掲載の31編 康二さん
 康二さんは幕別町出身。グラフィックデザイナーやタクシー運転手、漢方相談員、福祉関連職などさまざまな仕事を経て「伝えたいことが増えてきた」という。現在は小説やエッセーなどを執筆している。

 さまざまなクリエーターが発信に活用するウェブサイト「note」でも活動し、今回のエッセー集では同サイトで過去に公開した記事中、31編を収録している。少年時代の赤裸々な思い出や、タクシー運転手時代に経験したホラーな話などをつづっている。

 紙の書籍では1冊目の著書だが、電子書籍版では昨年末までに4冊を出版するハイペースぶり。康二さんは「作家としてはまだ駆け出し。これからも頑張りたい」と意気込む。

 作品集は1892円、エッセー集は1771円。ともにデザインエッグ社発行。インターネットのAmazonで購入できる。

関連写真

  • 会木さん親子が出版した2冊の本

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  • 綿棒作品とエッセーを同時に出版 帯広・東京の会木さん親子 4

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