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書の甲子園優秀賞 帯柏葉3年宮村さん 前衛書で

受賞した「雪月花」の習作を前に笑顔を見せる宮村さん

 第29回国際高校生選抜書展(毎日新聞社など主催)で、帯広柏葉高校3年の宮村梨瑚さん(18)が十勝勢最高の優秀賞に輝いた。「書の甲子園」の愛称で知られる同展で、昨年の秀作賞からさらに上位の入賞を果たし、「3年間の集大成として成果を出せた」と喜んでいる。

 宮村さんの受賞作は前衛書の「雪月花」。筆以外に段ボールや丸めた半紙を使い、かすれや墨の濃さを意識しながら「おしゃれな作品」に仕上げた。「春の長期休校で昨年よりずっと練習時間が少なく、入賞するとは思っていなかった」と顔をほころばせる。

 小学3年から音更町の書道教室に通い始め、高校入学後に前衛書に取り組むようになった。過去の作品を参考にしたり、他校の書道展に出掛けて指導者からアドバイスをもらったりしながら、表現の幅を広げていったという。

 「書道の表現方法は思った以上に自由度が高い」と宮村さん。余白の使い方によって作品の印象は大きく変わり、紙からはみ出すことで躍動感を表現することもできる。「自由に書いた作品を評価してもらえてうれしい。小学生から10年間やってきてよかった」と笑顔を見せる。

 十勝管内からは帯広南商業高3年の山村成実さん、帯広三条高2年の西本琴音さんが優秀賞に次ぐ秀作賞を受けたほか、帯広柏葉と帯広三条が北海道地区優秀賞に選ばれた。(高田晃太郎)

 入選者は次の通り。(関係分、敬称略)

▽入選=小森颯蘭(幕別清陵)塚谷友紀、中波明日香、中田千尋、赤部桃花(以上帯広南商業)白田真心、野原ひかり、永原穂乃香(以上帯広北)中山悠哉(帯広緑陽)首藤日菜(帯広大谷)福西博人、関根杏介、佐藤温花、永山実夢、橋本友葉、菊地亜美、池原亜飛、安田佳加、昏本渓介、大庭彩花、矢藤汐音、秋山華(以上帯広柏葉)松本実樹、白木華奈、山下琴未、吉田萌華、渡部楠乃美、小林若菜、佐藤ひな、森下舞香、佐藤愛桜(以上帯広三条)

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