冬のおびひろ動物園 たくましく生きるアザラシ
冬季開園中のおびひろ動物園(柚原和敏園長)では今年も、動物たちが厳しい寒さの中、たくましく冬の営みを続けている。氷が張ったプールで暮らす4頭のゴマフアザラシは、冷え込んだ日には、ひげが凍り付いた独特の風貌で泳ぎ回ることもあり、北の海に住む動物らしい野性味あふれる姿を見せている。
アザラシのひげは「感覚毛」と呼ばれ、魚の動きや障害物を感じるセンサーの役割がある。ひげの氷は息継ぎや餌の時間などで水上に出るうちに、水滴が冷やされてできるもので、日中には解けてしまうことが多いという。「ひげが凍っても生活に支障はなさそうだが、ひれで払うようなしぐさをすることがある。氷が付くのは嫌なのかも」と分析するのは、飼育担当の藤澤美緒さん。「夏と冬では、動物たちの見た目や行動も変わる。雪の中で生き生きと暮らす様子を観察して」と話している。
冬季開園は2月28日までの土・日・祝日。午前11時から午後2時まで。(小山田竜士)