前年比373人減の16万5670人 帯広市の20年の人口
帯広市は12日、住民基本台帳に基づく2020年(12月末)の同市の人口を公表した。前年より373人減って16万5670人となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に移動が抑制傾向となり、2016年以来4年ぶりに転入超過(324人)となった。自然減は進行したが、減少幅は近年では抑えられる形になった。
昨年1年間の転入は7430人(242人減)。うち道外からは1891人(74人減)、道内からは5539人(168人減)。転出は7106人(691人減)で道外が1921人(200人減)、道内は5185人(491人減)となっている。
社会動態は15、16年に計98人の増加を記録し、17年以降は減少傾向が続いていた。新型コロナの影響で転入・転出とも大きく減少、結果的に転入が転出を上回る「社会増」に転じたとみられている。
死亡が出生を上回る自然減は拡大。昨年1年間の出生数は1074人(78人減)だったのに対し、死亡者数は1848人(39人減)で、自然減は前年より39人多い774人だった。年齢別の人口構成では若年人口(15歳未満)が1万9084人(289人減)、生産年齢人口(15~64歳)は9万7758人(707人減)。出産可能年齢の大半を占める若年女性(20~39歳)は1万7081人(171人減)だった。
これに対し高齢化率(65歳以上が占める割合)は29・47%で、前年より0・44ポイント上昇した。
外国人は878人(37人増)。世帯数は単身世帯の増加などにより8万9041世帯(865世帯増)となった。(川野遼介)